10月23日      第6回


午前の部

テ-マ-: 国際交流 (多文化共生社会をめざして)

           講師 とんだばやし国際交流協会 角高 めい 様

                             ( 中国名  沈 敏 )

 

 本日の授業は中国上海出身の先生です。 日本人の方と結婚し日本での生活も約20年

子供も2人おられ、すっかり日本人と変わらない感じです。

中国は日本と違い人口も土地の広さも比べものにならないため、限られた時間内での講義内容が限定された内容にならざるを得なかったです。先生はお茶が好きで茶所の「雲南省」を中心に話をしていただきました。

 

本日の授業内容は

1.中国の基本知識

 中国には55の少数民族がいるが98%は漢民族のようです。

2.第二大都市の上海

 中国の三大都市は北京・上海・広州だが最近では深圳が加わってきています。

 40年前の「文化大革命」が10年近くあったが、今は世界の大国として米国と肩を並べています。

 毛沢東の後「鄧小平」改革開放の結果だとはいえ、完全に元に戻るには100年は掛かるとのこと。

 100年後の中国はどうなっているのだろうか?。脅威だ!

3.少数民族共生の雲南

 中国南西部の省で、雪に覆われた山々の他、棚田、湖、深い峡谷を包含する多様な景観を有しており、少数民族の人口が多い

 地方でもあります。

 そのためお茶栽培が盛んであり、先生はお茶が好きなため日本でお茶店を開店したようです。日本人のお客様と雲南への 

 お茶ツア-企画もしてしておられます。今はお茶栽培に従事している方は結構金持ちになっているようです。  

 雲南は「美しい自然」「癒しの風景」「優しい人々」とのこと。興味を持たれた方はコロナが沈静すれば行ってみれば?

4.中国と日本の風習の違い

 祝儀の場合 中国では偶数の金額(日本は奇数) 不祝儀の場合 中国は奇数・・・このようにいろいろ違いがあります。

5.面白い漢字・似た文字 意味が違う

 日本・・・愛人(奥様)、手紙(トイレットペーパー)、刺身(入墨)などなど  (中国の意味)

6.中国の学校と日本の学校

 中国・・・教育に対してスパルタ教育(日本は伸び伸びと)

 英国で英国の先生と中国の先生が教育したところ、中国の先生に教えて頂いた生徒の方が成績が良かったとのようです。

雲  南  省

日本と中国とは隣国であり昔からの交流も非常に密接な間柄ですよね。今後とも仲良く付き合っていければと思います。

先生の話を聞きより一層身近な国に感じました。  

皆も先生の話に非常に興味を持たれ、特に雲南省に行きたくなった方が多くおられた様子です。

日本との風習、文化、教育の違いや中国の観光案内までの肌で感じた話に時間を忘れるほど興味深かったです。

有難うございました。

 


午後の部

テ-マ-: そば打ちの基礎知識と実演

                講師  そば打ち名人  楠山 精彦 様

 

先生は「富田林カレッジ一期生」です。

蕎麦に関する雑学知識の話から始まり最後は実演を交えての体験学習です。

先ずは雑学知識から

1.蕎麦の歴史

 原産地は中国・奈良時代頃から蕎麦を栽培した。(続日本紀に記述あり

 江戸時代初めには身近な食べ物として親しまれていた。

2.蕎麦に関する豆知識

 蕎麦の種類(そば粉とつなぎの粉の割合で呼び方が変わる)

 十割そば・二八そば など (一般的に市販されている蕎麦は八二の割合が多い)

3.江戸前そばの御三家

 (イ)更科そば・藪そば・砂場そば(それぞれそば粉の種類で違うようです。

 (ロ)大阪では田舎そばが多いようです。やはり関東と関西の違いが蕎麦でもあるのですね。

 (ハ)そばの食べ方、マナーについて

    通は「ざるそば」から食べる・そばつゆをそのまま先に少し味わう・そばだけを先に食べる(面倒だな)

    通は食べ方にもこだわるようだ。 適当な量のそばをつまむ(3~4本程度)・つゆにつけるのも3分のⅠ程度 などなど

 (二)美味しいそばの種類・・・天ぷらそば・かき揚げそば・きつね・たぬきそば・おろし・山かけ など 

      まだまだあるが皆さんはいつもどんなものを召し上がってますか。 

 

  さあこれから先生ご指導の下、実演となります。

体験希望者及び受講生一同、実際の作業を見ようと前列に集合です。

今日は二八そばを作ります。500グラム

二八そばとはそば粉八割・つなぎ粉二割です。

作業手順は・・・粉を計る・こねる・のばす・切る・・・この手順です。

 

実際の作業は下記のとおりです。  うまくできるでしょうか。

 

飛び入り参加者もあり完成。先生にかなり助けていただいた結果ですが。無事出来上がりました。

 切り方により切った太さで素麵のような細さ、きし麵のような太さまでいろいろでしたが貴重な体験が出来ました。

 そば打ちをするには、かなりの体力も必要です。先生途中から割烹着を脱いでおられます。

   自分でそば打ちされた方。美味しさは如何だったのでしょうか?

 

先生は「そば打ち名人」でなく「そば打ち迷人」と謙遜されておりますが、趣味としてバリバリなされているお姿に感激!

とても84歳とは思えない精神力、気力、体力をお持ちですね。

 

それもそのはず。過去の経歴が私達とは桁違いです。一流商社に入社後、農業機械メ-カ-、外資系企業など6回、転職され

六転七起の人生を送られて来たようです。転職しても給与水準も変わらず現在にいたっているようです。

 

現在は悠々自適の生活送られているようですが、地域活動、ボランティア活動と忙しく動き回っておられます。

(私たちの憧れであり理想的な生き方です)(ひよっとしたら七転八起があるのでは?)