●午前の部(10時~12時)
場所:富田林市民会館(大会議室)
講師:加畑公一郎 元朝日新聞論説委員、
宝塚大学非常勤講師
『講座内容』
「実際の役に立つ文章表現」
手紙・メールなど文章を書くということは老後の生きがい、また長生きの秘訣につながります。そのための人の心をつかむ文章の書き方のヒントを説明していただきました。
簡潔明瞭に、単刀直入、抽象的な表現はさけ、いいたいことを纏める文章にという説明などがありましたのでシンプルにしています
1, 主体性を明確に(自分のいいたいことを、わかりやすい言葉で書く)
2, 発見と思考のある内容に(当たり前のことはさけて、自分の考えや疑問などを)
3, 名作を読む(良い本を選定して読み参考にする)
4, 大胆に(特徴・特色をつかむ)
具体的には 次の本を参考に
1, 桑原 武夫「文章作法」
2, 向田 邦子「牛の首」
3, 尾崎 義之「志村正順のラジオ・デイズ」
良くない文章の事例などわかりやすい説明をしていただき、あらためて文章の大事さ、表現の難しさなど理解できました。
今後の参考にしたいと思います。
●午後の部(13時~15時10分)
場所:富田林市民会館(大会議室)
講師:山中 浩之 大阪府立大学名誉教授
『講座内容』
「江戸期の富田林の子育てと教育」
◯第一部 江戸期子供の生と死と出産と生育儀礼
・はじめに
資料の桃太郎のイラストからおじいさんとおばあさんの説明をしていただきました。昔話の伝説も、いろいろな見方があることを知りました。
興味を持ち少し調べましたので、ご紹介します。
・全国に桃太郎神社はたくさん存在しています。(代表は次の三カ所)
桃太郎神社の桃太郎(愛知県犬山市)
吉備津彦神社(岡山県岡山市)
熊野権現桃太郎神社(香川県高松市)
・発祥の地は奈良県田原本町の法楽寺といわれています。
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桃から生まれた桃太郎・また桃を食べたおじいさんとおばあさんが元気になり、桃太郎が生まれたという伝説の紹介の
お話でした。
そして江戸期における子供の生と死について
1, 人口の推移 2,多産多死 3,安産と死産 4,間引きと胎児と捨て子
など資料に基づき説明をいただきました。
庶民の生活・経済的など諸問題の状況で子供を無事に出産、養育の為には複雑な事情や課題があった時代と思いました
◯第二部 江戸期大坂の寺子屋と子供たちの学び
日本の発展のためには子供たちの成長につなげるために寺子屋などが各地に造られました。
・寺子屋の社会的形成
・寺子屋の展開
・寺入り 有料
・学びの内容 (習字・読書・そろばん・裁縫)
・夜学の存在 (経済的に苦しい、昼はアルバイトなどの方のため)
・商家における子女の仕込み (花・お茶など習い事)
そして
・学び時代(学びは社会の中で生きていく力を身につけていくこと)から教え教えられる場として学校教育の時代へ
進展し現在に至る。
しかし将来的な課題もある
・学校・家庭・地域の役割の重要性と必要性
・学びの重視 教えから学びへの転換
・子供たちの競争関係ではない絆・連携など友として結びつきの構築
以上の説明をうけました。
貴重な資料をたくさんいただきありがとうございました。